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変えるべきもの、変えてはならないもの。本物のモノ創り フェイラー 株式会社モンリーブ 代表取締役社長 菊地 和彦 ドイツの伝統工芸シュニール織の名門ブランド「フェイラー」。美しく特徴的な色柄と厚みあるソフトな質感で多くのファンを持つ、このフェイラーブランドの愛用者を世界に広げたのが、モンリーブ社だ。現在、代表取締役社長として指揮を執る菊地和彦氏にその戦略と展望を聞いた。

菊地 和彦 (きくち かずひこ)
1952年生まれ。 1975年に住友商事入社後、組織作りなどの経営補佐業務に関わる。1986年、世界最大の通信販売会社オットー社との提携事業となる住商オットーの立ち上げに参加。その後、大連住友商事社長などを歴任。2005年6月~現職。ブランド育成ビジネスの先駆者として数々の人材を育て、自社のブランドへの情熱だけでなく、これからの商社に必要な人材観をも熱く語る熱血漢でもある。

熱烈なファンに支えられているフェイラー商品

―名門ブランド フェイラー商品を世界に広げた仕掛け人が御社だそうですが
菊地:およそ40年前、モンリーブ社創業者の山川夫妻がヨーロッパ旅行中に偶然出会った1枚の織物。それがドイツ・フェイラー社のシュニール織でした。
その美しさと品質の確かさこそ、日本人の芸術性・美的感覚に合う商品だと直感した山川夫妻は、長年にわたってフェイラー社と日本人向けのモチーフ、加工製品について開発・研究してきました。
そして、モンリーブ社が企画・創作したデザインを、ドイツのフェイラー社で製造して輸入、ハンドバッグ等は日本の熟練加工メーカーで手作業するという、現在のビジネスモデルを確立しました。ドイツの隠れた逸品であったシュニール織を「暮らしの中の芸術品」として育み、世界のブランドとして花開かせることができたのは大きな喜びです。
―フェイラー商品には、熱烈なファンが多いと伺っています
菊地:はい。40年前からの熱烈なファンというお客さまがたくさんいらっしゃるんです。ご自分用だけでなく、まるでお客さまご自身がフェイラーの商品伝道師のように、熱心にギフト用にご愛用くださっています。こういった熱心なお客さまに支えられて、大手百貨店の売り場(2010年6月現在 国内100、海外4)を中心に売り上げを伸ばしてきました。創業オーナーは さらに顧客層を広げるための販売チャネル多様化や、小売業界に精通した人材育成の必要性を痛感し、2004年に住友商事への事業の譲渡を決断され、住友商事が経営を引き継ぐこととなりました。創業オーナーの想いでもあった「商品への強い愛情」と「事業をやる情熱」を経営哲学として継承しながらさらなる発展を期待できると認められたのだと思っています。

新しいファンを作るためのさまざまな仕掛け

―「フェイラークラブ」という組織があるそうですね
菊地:フェイラークラブは、フェイラー商品を愛し、美しいものを愛し美しく暮らすお客さまへ積極的に情報発信をして、その輪をさらに広げていきたいという願いから生まれました。一緒にフェイラー商品を育て愛してくださるお客さまとの交流の場を持ちたいと、各地で「フェイラークラブ・クラシックコンサート」やミニ講座などの文化行事を開催しています。会員誌も年2回発行、フェイラー商品の背景にある文化や世界観までお伝えする努力をしています。芸術と文化の奥行きのあるフェイラー商品にこめた私たちのメッセージを、お客さまにさまざまな方法で伝えることで、さらにファンになっていただきたいと思っています。
―若い世代にもファンを増やすために新たな商品ラインも創られました
菊地:LaraLuka(ララルカ)です。フェイラー商品を知っていたりギフトでもらったりするだけではなく、ご自身がフェイラー商品を気に入ってお買い上げくださるお客さまを、増やしていきたいと考えています。ララルカでは、これまでの商品とは色合いが異なるパステルカラーに、長く愛されてきたモチーフをベースにした可愛いデザインを乗せました。基本はあくまでも「フェイラー」らしく、可愛らしく。始まったばかりのラインですが20代30代の方たちにも大変好評で、新たなファンが増えている手ごたえがあります。また、既存のラインでも、ハンカチやバッグばかりでなく、インテリアや小物など、美しく暮らしを彩る製品を新たに企画提案し、お客さまの層をより広げていきたいと考えています。

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2010/06/28 UP