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革新と創造 MARC JACOBS マーク ジェイコブス マーク ジェイコブス ジャパン 代表取締役社長 橘田 新太郎 マーク ジェイコブス ジャパンの橘田です。独自の世界観で、いつも新鮮な驚きを与えてくれるブランド「マーク ジェイコブス」。 日本での新しいステージに向けビジネスパートナーとして住友商事が選ばれ、2008年12月マーク ジェイコブス ジャパンを設立しました。 そのトップとして年に3回以上訪れるニューヨーク出張の様子や、毎日の一部をご紹介しましょう。

橘田 新太郎(きつだ しんたろう)
1992年住友商事入社。「住商リテイルストアーズ」の立ち上げおよび同社でのバイヤーを経て、2001年「コーチ・ジャパン」設立に携わり、2005年まで同社マーチャンダイジング部門を統括。その後、コロンビア・ビジネススクールにてMBAを取得し、2008年には「ランセル ジャパン」および「マーク ジェイコブス ジャパン」の設立プロジェクトをリード。2008年12月より現職。スタイリッシュなセンスの良さは、社内外でも評判が高い。

MARC JACOBS/MARC BY MARC JACOBS

マーク ジェイコブスについて
デザイナー Marc Jacobs氏(以下、Marc Jacobs氏)はパーソンズ・スクール・オブ・デザイン卒業後、86年に自身のブランド「マーク ジェイコブス」でコレクションを発表。優秀な新人デザイナーに贈られる「ペリー・エリス賞」を最年少で受賞しました。93年にはマーク ジェイコブス インターナショナル社を設立し、94年ニューヨークコレクションに初参加。 97年には「ルイ・ヴィトン」のアーティスティック・デザイナーにも抜擢されました。また、01年には「マーク BY マーク ジェイコブス」をスタートし、さらに多くのファンを獲得しています。

マーク BY マーク ジェイコブスの路面店である原宿店は、モノトーンを基調としたスタイリッシュな空間。壁面にコレクション動画を配信するスクリーンを設置するなど、ブランドの世界観を最大限感じてもらえる仕掛けをしています。ブランド本来のあるべき姿をきちんと伝えていく、これが私たちの最大の使命です。

Marc Jacobs氏の場合、アートや音楽等あらゆるものにインスパイアされ、それが独自の世界観を形成します。それを少しでも体感してもらい、デザイナーをより知っていただくため、日本独自でマーク ジェイコブスのドキュメンタリー番組を作成し、MTVジャパンで放映するなど、マーク ジェイコブス ジャパン社(以下、ジャパン社)設立後、様々な新しいアプローチでお客さまへのコミュニケーションを図っています。

写真(オープンドアポリシー)

オープンドアポリシー
日本の私のオフィス。家具や調度品はもちろん、文具に至るまで徹底的に「ブランドらしさ」を追求しています。 ポリシーは「オープンドア」。スタッフとのコミュニケーションが円滑にできるよう心掛けています。 「スケジュール調整が難しいときでも、常に笑顔で、僕を必要とする人が必要なときにミーティングができるよう最善を尽くしてください」 と秘書にもお願いしています。

写真(クリエイティビティを全力でサポート)

クリエイティビティを全力でサポート
実はマーク ジェイコブスでは、ショーの幕が開くまで、そのシーズンにどんな作品を打ち出すのかは私たちにも全く知らされません。 過去の成功や既成概念に縛られず、ショー直前まで作品に徹底的にこだわり、常にサプライズを提供するマーク ジェイコブスならではの演出です。 デザイナーがクリエィティビティを最大限に発揮してもらうためにも、ビジネス面は私たちが全面的にサポートするのです。
右:2010-11秋冬 NYコレクションより

写真(経験に裏打ちされた先見性)

経験に裏打ちされた先見性
ショーの興奮もさめないうちに、今シーズンの商品の詳細についてミーティングです。毎回全く異なるテーマで展開するブランドだけに、 過去のデータはあまり参考になりません。どの商品が売れるか、その見極めには経験に裏打ちされた先見性が必要とされます。 発表された新商品のインスピレーションを共有し、一つ一つの商品について徹底的な意見交換が行われます。

写真(NYで世界中のスタッフと交流)

NYで世界中のスタッフと交流
ショーがあるときは、世界中のスタッフがNYに集まります。この日は香港のスタッフと夕食。 同じアジアマーケットを支える一員として真面目な情報交換もしますが、堅苦しさはなく、ざっくばらんで楽しいひとときです。 マーク ジェイコブスというブランドには、デザイナーに魅了され、同じ志を持つ者が集まり、家族的で温かい雰囲気があるのも魅力です。

写真(経験と体系的な学びで、さらなる付加価値を)

経験と体系的な学びで、さらなる付加価値を
今回のニューヨーク出張は大雪でした。
振り返れば、ちょうどNYのコロンビア大学でMBAを取って帰国したタイミングで、 マーク ジェイコブスとのジョイントの話が始まりました。あれから3年、留学以前のコーチ・ジャパンでの経験と、 それをこのビジネススクールで体系的に復習できたことが、経営者としての今にとても役立っていると思います。 経営者としての真価が問われるのはこれからですが、必ず成功に導けると信じて毎日頑張っています。

写真(マーク ジェイコブスの企業文化)

マーク ジェイコブスの企業文化
マーク ジェィコブスはチャリティ活動にも積極的で、世界で60以上の慈善活動に寄与しています。ジャパン社としても、そのDNAを受け継ぎ、 2009年にはMarc Jacobs氏直筆サイン入りバッグ10個の売り上げ全額を、地球温暖化問題に関する啓発活動を世界的に行っている非営利団体 「ザ・クライメイト・プロジェクト」に寄付。2010年のバレンタインデーには限定Tシャツの販売等を通じて、 乳がん撲滅の世界的キャンペーン「ピンク・リボン」にも寄付をしました。

写真(家族のような仲間たちと)

家族のような仲間たちと
昨年9月には「VMJ Award(Very Marc Jacobs賞)」を設けて、「1年間もっともマーク ジェイコブスらしく活躍した」と評価した店長5人を表彰しました。 発表当日まで内緒にしていたのですが、ご褒美は、ニューヨークで行われたファッションショーを含む米国出張。 ブランドを深く理解するには、それが作られる現場を知ることも大事。モノづくりをずっと支えてきたプロダクションチームと交流し、皆感激しています。

関わるすべての人のHappinessを求め
ブランドロゴがシンプルで小さいというのも、ステータスをあえて誇示せず、本物志向であるマーク ジェイコブスらしさを表していると思います。そういったブランド・フィロソフィーをきちんと理解しながら、ビジネスとしての成功をどう持続させるか。革新を好みチャレンジし続けるデザイナーだけに、成功のための方程式は全く無く、難しいけれどやりがいのあるところです。
私たちジャパン社の経営理念は“Happiness”。あらゆる場面で「それはお客さまのHappinessにつながるのか」を軸に判断し、お客さまの心に「幸せの種」を蒔いて花を咲かせ続けられるよう、決して妥協はしません。お客さまのHappinessが自分たちのHappinessにもつながるから、常にモチベーション高く努力し続けられるのです。この経営理念をわずか半年で見事に理解してくれたチームメンバーと働けていることが、僕自身にとっての何よりの喜びです。